時は天保元年(1830)年。
中島屋茂兵衛が始めた小さな麹屋が、
甘口の白味噌を造るようになったのが味噌屋、
ナカモの始まりです。
豆味噌文化のこの名古屋でなぜ白味噌を?・・・。
そこには名古屋の味と切っては切れない
関係にあったからなのです。
それは・・・
味噌煮込みうどんの隠し味!
代表的な名古屋の味「味噌煮込みうどん」。
その隠し味に使われてきたのがナカモの白味噌だったのです。
豆味噌の中に2割程白味噌を混ぜることによって、豆味噌特有の渋みを抑え、
何とも深みのある味わいを醸し出していたのです。
今も名古屋の多くのうどん屋さんでナカモの白味噌は親しまれ、愛され続けているのです。
全国的にもその名の高い名古屋名物、
名古屋コーチン。
その歯ごたえのあるしっかりとした肉質は
様々な調理法によって楽しまれてきました。
その中でも味噌漬には、
ナカモの白粒!が用いられていたのです。
大豆がほとんど丸ごと入ったナカモの白粒。
その甘みと麹の香りが鶏肉にしみ込み、
網焼きにすればほのかに焦げた大豆の香りが
食欲をそそるのです。